1954年8月16日カナダのオンタリオ州カプスカシング生まれの55歳、James Francis Cameron というこの監督、『2001年宇宙の旅』("2001: A Space Odyssey" 1968年スタンリー・キューブリック監督)や『スター・ウォーズ』("Star Wars" 1977年ジョージ・ルーカス監督)に魅せられて映画制作にのめり込んだそうです。
『ターミネーター』("The Terminator" 1984年)、『エイリアン2』("Aliens" 1986年)で興行的に成功し、1997年には『タイタニック』("Titanic")でアカデミー賞11部門受賞、興行成績でも歴史的な大ヒットとなりました。
そのジェームズ・キャメロン監督が、1990年代からの長年の構想と模索を経て昨年末に公開されたのが『アバター』です。
予告編を最初に見たときは、ディズニーキャラの出来損ないみたいなCGキャラクターに拒絶反応が出てしまった筆者ですが、さてきょうはとうとう観てまいりました。
すごいです。大したものです。『タイタニック』を見終わったときのような満足感があります。破綻のない、緻密でダイナミックな、丁寧によく作り込んだ作品でした。
テーマになっているのは、「理想の人類」対「現実の人類」です。「現実の人類」にあって「理想の人類」にないものは、破壊や略奪です。西欧文明が、破壊と略奪によって増長してきたことを、この作品ははっきりと示します。もちろん同時に、破壊と略奪の被害者であった素朴な人類の悲劇も突きつけます。
そして私たち観客に問うのは「さあ、あなたはどっち側?」ということでしょうか。
これを問われたアメリカ政府は「反米思想だ」とも言うでしょう。中国政府も面白くないかもしれません。しかし人類には、略奪する側、される側という単純な対立はないのかもしれません。される側だったはずのアフリカの人々だって、民族対立などで虐殺や流血を繰り返しています。となるとやっぱり、悪いのは政治権力でしょうか?
そんな小難しい話はともかく、キャメロン監督とそのスタッフの想像力の豊かさが成功しています。もっとも、別の映画でいつか見たこともあるような気がしないでもないんですが、緻密にしっかり作り込まれているからこその成功なんでしょう。
筆者としては、百点満点をつける気持ちはありませんけれども、生身の俳優の登場が少ないこの作品がアカデミー賞で何部門受賞するか、今からとても楽しみですね。いい年をして美しい裸体まで披露してくれた『エイリアン』のシガニー・ウィーバーも含め、出番の少なかった俳優さんたちの受賞はない方がいいと思いますが。
2010/02/07
アバター(Avatar 2009年 ジェームズ・キャメロン監督)
ラベル: サイエンス・フィクション, ファンタジー, 戦争
2009/11/26
マリオン・コティヤール、地声で「ミロード」を歌う!
Marion Cotillard sings "Milord" by her own real VOICE!! (Duet with Jenifer Bartoli.)
これは貴重なビデオだと思いました。日ごろテレビを見ないので、うかつに「貴重」とか言えないんですが、エディット・ピアフ( Edith Piaf )の伝記映画「La Môme (2007)」(エディット・ピアフ 〜愛の讃歌〜)でピアフを演じ、フランス語の映画にも関わらずオスカー主演女優賞を受賞したマリオン・コティヤール。
映画ではもちろん、ピアフの残してくれた録音を最新技術で磨き上げて、さも新しい録音であるかのような素晴らしい音質で聞かせてくれました。つまり、クチパクというやつですね。ということはつまり、映画の観客である私たちは、コティヤールの地声での歌を聴いてはなかったわけです。
さあそこで、このビデオ。聴いてみてください。 コティヤールの歌う「Milord (ミロード)」。ジェニファー・バルトリとのデュエットになってます。
映画「La Môme (2007)」(エディット・ピアフ 〜愛の讃歌〜)
素晴らしい作品であることは異論のないところでしょう。ピアフの生涯をかくも美しく、悲しく、愛しく描いてくれたオリヴィエ・ダアン監督の力量とピアフへの愛、本当に尊いものを見せていただきました。
ただひとつ、これは公開前からずっと心配だったことなのですが、ピアフを演じるコティヤールのことです。見た目が、あまりに違うのです。
まず顔。ピアフの繊細で壊れそうな美貌。心に涙をいっぱい湛えているかのような笑顔。そしてとにかく顔のタイプ。そういったものが、コティヤールは全然別物のように思えました。
次に、これが一番心配だったのですが、身長!
ピアフは147センチ。いくら20世紀前半からの人だったとはいえ、欧米世界にあっては子供のように小柄です。その小さな体から信じられないような声量と情感でシャンソンを歌い上げてきたのがピアフです。世界から絶大な賞賛を浴びてきた、小さな芸術家なのです。
一方のコティヤールは169センチ。立派な体格だと言わなければなりません。上のビデオでもバルトリより背が高いようです。そんな背の高い人が、ピアフをどう演じるのだろうと、私はただ心配でなりませんでした。
映画が公開され、すでにDVDも出ました。見てみればやはり「小さな芸術家であったことは横に置いといて…」の作品になっていました。
とはいえ、問題があるとすればその一点のみ。あとは非常に良い作品だったと思います。
最後にピアフ本人の歌う「Milord」もご覧下さい。
2009/10/27
インベージョン(The Invasion)2007年オリバー・ハーシュビーゲル監督
スペースシャトルがウイルスに冒されて墜落! その破片から病原菌がアメリカ中に、さらに世界に蔓延するという、はっきりいって荒唐無稽なんですが、そうも感じさせない、なかなか面白いSF映画です。
荒唐無稽なフィクションを成功させる方法、それは、とことんリアルに作ること。
映画はどのみちバーチャル体験、つまり現実ではなく夢の世界なんですから、いかにリアルに体験できるかが一番大事なところでしょう。この映画では、それが一応何とか成功したといえるのではないかと思います。少なくとも、アニメチックだった『I am Regend』よりは、リアルです。
ニコール・キッドマンとダニエル・クレイグという魅力的で実力のあるタレントが、私たち観客を緊張感あるストーリーにぐいぐいと引き込んでくれます。子役のジャクソン・ボンド(Jackson Bond)君も可愛くて、とても人ごととは思えない気持ちにさせるのに大きく貢献しています。
ただ問題は、「世界平和」という政治的メッセージを、台詞にまで登場させてしまったことでしょう。ストーリー展開の中で観客がそれに気付くというところまでは良かったと思うのですが、そこから何度も台詞に出てくるのには閉口してしまいました。
基本として、こんな映画は面白ければいいんだから黙ってなさいよ! と言いたくなります。
ラベル: サイエンス・フィクション
2009/06/16
1984年のアメリカ映画『殺しのレストラン』
1984年のアメリカ映画『殺しのレストラン』を見た。
なんていうと本当にありそうな気がするが、そんな映画はありません。『殺しの…』という邦題がつく映画はいくつかあると思いますが、『…レストラン』はないのです。
そんなありもしない題名で架空の映画をでっちあげるというのも一興かもしれません。あらすじなんて、すぐにでっちあげられそうですし、主演女優とか、監督とか、ありそうな人の名を入れて「見た。」なんて言えば、けっこう信じる人もいそうです。
2009/04/16
何十回見ても飽きない映画
良い映画は数々あれど・・・何十回見ても飽きない映画となるとそうありません。
自分が今までに見た映画のうち、何十回といえるほど何度も見た映画は次の通り。
『街の灯』チャップリン
『黄金狂時代』チャップリン
『犬の生活』チャップリン
『キッド』チャップリン
『モダン・タイムス』チャップリン
『カサブランカ』
『道』フェリーニ
『燃えよドラゴン』
まだあったかもしれませんが、やはりチャップリンは超えてると思います。何を超えてるかというと、映画というジャンルを超えているんですね。
壁にずっと掛けておいて部屋の一部であり続けるだけの絵画。または庭に存在する彫刻。いつ流れてきても聞き飽きるという感情とはまったく無縁の音楽のように、チャップリンが命懸けで作ってきた映画作品には、「見飽きる」という感情の入り込む隙がありません。
2009/04/13
2009/03/17
おくりびと ※ 送り人
『おくりびと』DVD、いよいよ明日、2009年3月18日発売です。
当サイトでは、一日早く入手できまして、たった今、鑑賞させていただいたところです。
さあ、この映画。やばいです。何がって、涙が噴き出すんです。ハンカチの準備をしっかりされてからご覧ください。人間と人間の、切り離しようのないつながりが、じっくりと泣かせてくれます。
アカデミー外国語映画賞を受賞しました。おめでとうございます。
2008年、滝田洋二郎監督作品。本木雅弘主演、名作です。
2009/03/15
映画に外国語はつきもの。翻訳は大変な仕事ですが。
誰でもやはりよく見るのがアメリカ映画ですね。英語+字幕というのが、最もポピュラーな映画の見方かもしれません。フランスなどでは、映画館でも吹き替えがメインですが、日本人の私たちは、たとえ英語が理解できていなくても、英語でスターの生の声を聞きながら、日本語の字幕で映画を見ることに慣れています。
字幕を書いているのは翻訳者の人たちです。耳で聞いて英語にしているので、通訳ともいえるのかもしれませんが、いずれにしましても、英語の微妙なニュアンスを日本語で表現するのはけっこう大変な仕事です。
その逆に、私たちが日本語で伝えたいことを、英語に翻訳したり、中国語に翻訳したり、韓国語に翻訳したりするのも大変です。それには、日本語がわかる日本人ではなくて、英語や中国語や韓国語が自由に使える外国の人たちの助けも必要になります。
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2009/03/14
ファイト・クラブ
『ファイト・クラブ(Fight Club)』1999年 デヴィッド・フィンチャー監督
サイコスリラーの傑作です。ヒッチコックが元祖ではないかと思われるサイコスリラー、またはサイコサスペンスですが、ハリウッドの映画はこのジャンルでも着実に進化していてファンの期待を裏切りません。
この『ファイト・クラブ』の4年後2003年には、ジェームズ・マンゴールド監督、ジョン・キューザック主演により『アイデンティティー』というさらに怖い作品も生まれています。
『ファイト・クラブ』主演のエドワード・ノートンと、『アイデンティティー』主演のジョン・キューザックは、そのキャラクターがダブって見えるところもありますね。
さて内容は、ネタバレになるといけないのであまり書かないでおくことにしますが、原作者は私たちに、明らかに質問を投げかけていますので、以下にまとめてみたいと思います。
・この世界で普通に暮らすことに対して、たまには疑問をもってみませんか?
・本当に自分の生き方をしていますか? そうでない場合、そうあるための努力は?
・あなたが囲まれている車や家具や家電、本当に必要ですか?
そしてもうひとつのテーマは、睡眠です。夢の世界と現実の世界。私たちは誰でもその二つの世界で生きているわけですが、時にはどっちが夢なのか、よくわからなくなることがあります。眠っているときの方が本当の自分で、目覚めているときは本当ではない。え?逆では? とも思いますが、さあどっちなんでしょうね?
また、神の存在ということも、隠しテーマかもしれません。誰にでもあるはずの神性というもの。つまり誰の中にも神が偏在しているということですね。もし可能であれば、その神との対話を果たしたいものですが、現実の、現実的な生活を送っていると、なかなか難しいというのが現実です。じゃあ神は現実ではないのか?
そのあたりのことについても、『ファイト・クラブ』は面白い示唆を与えてくれるでしょう。
2009/02/24
『怒りの葡萄』(The Grapes of Wrath)
1940年のアメリカ映画、ジョン・フォード監督による白黒フィルムですが、NHKのBS2が、アカデミー賞作品を特集していて、昨夜9時から放送してくれました。
昔むかし、見たことがあります。なんと悲惨な! と思ったものです。理不尽なる境遇が、家族の人生や絆までも崩してゆく。貧困というものの残酷さを見せてくれます。改めて見ると、なんとも政治色の強い作品であることに驚きます。
ハリウッドでは、1940年代に赤狩りが行われましたが、この作品もまるでソ連映画のようです。貧困に苦しむ者が戦うべき相手は誰なのか。劇場に足を運んだ人々に、そう問いかけているんですから。
主演はヘンリー・フォンダ。明治38年生まれ。ピーター・フォンダやジェーン・フォンダのお父さんですね。この作品当時35歳という若さです。共演者に、ジョン・キャラダイン(キャラディン)がいます。この人も、息子や孫が映画スターですね。「フォンダ」に「キャラダイン」。なんともハリウッドらしい名前が競演しているわけです。
2009/02/06
ハンコック(Hancock)
昨年公開されて、DVDも発売されたばかりのファンタジーアクション映画です。
スーパーヒーローの映画ですから、比較されそうなのは、スーパーマン、バットマン、スパイダーマンなどなど。
この映画の主人公スーパーヒーローは、ジョン・ハンコック(男性器を意味する隠語でもある)というアル中で、いわゆるダーティーヒーローです。
従来のヒーローと違うのは、ダーティーなところ、という以前に、彼が黒人であることでしょう。
アメリカでは、政治の世界でもバラク・オバマ大統領の時代となりましたが、それに先駆けて、白人ばかりだったスーパーヒーローの世界に、黒人が登場したわけです。
昨年(2008年)は、モーガン・フリーマンという名優を失ったハリウッドですが、『ハンコック』主演のウィル・スミスは、いまやハリウッドを代表するスーパースターでもあります。
『ハンコック』が面白いのは、ヒーローがダーティーだというだけではありません。ジェット機のように空を飛ぶヒーローものが荒唐無稽であるのは当然の前提なんですが、この映画のヒーローには、飛べても不思議ではないという壮大な物語が背景に用意されています。
「天使、神、現代でいえばスーパーヒーロー」という台詞が出てくるんですが、そこに語られる通り、もしも神や天使が実在したのであれば、このようなスーパーヒーローがいても不思議ではないだろうというわけです。そのあたり、妙に納得したくなるところでした。
実はもっと詳しく面白く書きたかったんですが、映画のおもしろさをとにかく体験してみてください。DVDもわりとお得な価格設定になってます。
2009/01/15
山口百恵の、30年以上前の映画・・・。
日本映画専門チャンネルでこのところよくかかってます。
30年以上昔の、山口百恵の純愛もの映画です。
改めて見てみますと、山口百恵という人の無能さがわかって、ただ驚くばかりです。
演技力、ゼロ。
これは中学高校の演劇部の入部テストでも不合格になりそうなレベルです。
まったく見ていられません。というか、見ていると不愉快になってきます。
相手役(三浦友和)を愛して見つめる目も、まるで死んだ魚の腐った目のようです。
しかも、どんな場面でも同じ死んだ目をしています。
途方に暮れてしまいます。
歌唱力、ゼロでしたねぇ。
曲には恵まれたのかもしれませんが、人に聞かせるような歌では到底ありませんでした。
なんとか音程は外さずに歌えたというだけで、感情もなにも伝わってきません。
さらに、美貌もありませんでした。
はっきりいって、醜女(しこめ)、つまりドブスです。
いったいこの山口百恵なる女性が、なんであんなに人気があったんでしょう。
日本という国は、つくづく不思議な国だと思う次第です。
2008/12/29
スティーブン・ソダーバーグ監督の『トラフィック』
スティーブン・ソダーバーグ(Steven Soderbergh)監督の『トラフィック(Traffic)』2000年のアメリカ映画です。
当サイト一番のお勧め映画『エリン・ブロコビッチ』と同じ年、同じ監督による作品ですが、こちらはアカデミー賞4部門を受賞しています。
スティーブン・ソダーバーグの何がすごいといって一言でいうなら、「出てくる人物が全部リアル!」というところでしょう。『エリン・ブロコビッチ』でもそうでしたが、端役にいたるまで、どの人物もどの人物も、みんなひとりひとりが生きてるんです。目の動きひとつで、その人物がどんな性格なのか、どんな立場にあるのか、どんな考え方で生きているのかということまで、果てしなく奥深く想像させてくれます。
試しに、端役で登場しているアルバート・フィニー(Albert Finney)を 『エリン・ブロコビッチ』と比べて見ればわかります。『エリン・ブロコビッチ』では準主役的にフルに登場しているフィニーですが、まるで同一人物とは思えません。特にその性格と人物の背景がそれぞれで全く異なりますから、メイクで差をつけているわけでもないのに、全然別の人物として、両方の映画でしっかり生きています。また、薬物中毒の高校生を演じたエリカ・クリステンセン(Erika Christensen)も、痛々しいまでにリアルでした。筆者もちょうど同じ年頃の娘を持つ立場になって改めてこの映画を見ると、クリステンセンの演じた女子高校生が、クリステンセンという若い女優ではなしに、登場人物のキャロラインとして実在しているとしか思えないことに驚きます。
これは本当に、なかなかできることではありません。特に日本映画が最も苦手とする部分でしょう。歌舞伎などの役者の伝統が強いせいだと思いますが、日本映画に登場する俳優、女優というのは、登場人物になりきるのが非常に苦手で、どうしても役者本人の個性が前に出てきやすいという欠点があります。
日本でも「役になりきる」とか、「真に迫った演技」だとかいった褒め言葉があるにはあるんですが、ハリウッド映画もソダーバーグ級の名監督の作品と比べてしまうと、はっきりと雲泥の差があることを認めないわけにはいかないでしょう。いくら日本映画びいきのファンや評論家でも、そこに異論はないはずです。
この名作『トラフィック』では、もし観客が登場人物を演じた俳優たちを知らなければ、ドキュメンタリーではないかと錯覚するはずです。しかも、本当のドキュメンタリーよりもさらにリアルで、リアルさゆえの怖さがひしと伝わってくるのです。
ほぼ主演といってよいところに、ベニチオ・デル・トロ(Benicio Del Toro)がいます。筆者はこの映画で初めて彼を知ったんですが、アカデミー助演男優賞に輝いた彼の演技力がすごいのはもちろんなんでしょうけれども、彼の演じるロドリゲスという人物を、銀幕を超えて実在させてしまったかのようなソダーバーグの力量は想像を絶しています。
DVDは入手しづらくなっています。発売されたのは公開直後ごろでしょうか。今手にはいるとしても、CDケースに入った古いDVDのみのようです。ちょっと価格も高いですね。
2008/10/14
アルフレッド・ヒッチコック監督の『レベッカ(Rebecca)』
パブリックドメインとなって著作権フリーで鑑賞できる永遠の名作をご案内します。
1940年、アルフレッド・ヒッチコック監督の『レベッカ(Rebecca)』です。
サスペンス映画というもの。どこをどう、なにをどう、観客に怖がらせるか。サスペンス、スリラーの永遠の課題を、戦前すでにここまで鋭く答えてくれたのが天才ヒッチコックです。とにかく怖い。グロテスクもなく、残酷シーンもなく、殺意さえないところにただある恐怖をじっくりとお楽しみください。
以下は日本語字幕なしの英語版ですが、最近では字幕入りが百円ショップでも手に入るかもしれません。画質にうるさくない方は是非ご覧ください。
1/13
2/13
3/13
4/13
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8/13
9/13
10/13
11/13
12/13
13/13
出演
ジョーン・フォンテーン
ローレンス・オリヴィエ
ジョージ・サンダース
ジュディス・アンダーソン
1941年度 アカデミー最優秀作品賞受賞
日本公開 1951年4月7日
☆トリビア ☆
ヒロインのジョーン・フォンテーン(Joan Fontaine)は、オリヴィア・デ・ハヴィランド(Olivia de Havilland)のひとつ年下の実妹。この美女姉妹は1916年と1917年に、イギリス人弁理士の娘として東京で生まれました。オリヴィア・デ・ハヴィランドは、『レベッカ』の前年、1939年の『風と共に去りぬ(Gone With The Wind)』のメラニー役として今でもファンの多い清楚な女優さんですね。
2008/06/04
レミーのおいしいレストラン (Ratatouille)
Pixar's "Ratatouille" 2007 Brad Bird 監督
2007年アカデミー最優秀アニメーション映画賞受賞
ピクサーの『レミーのおいしいレストラン』です。
劇場公開を見に行き、DVDが発売されるやすぐに購入しました。
こんなに価値を感じる作品を生み出し続けている映画会社は他に類を見ません。
ピクサー映画の何がそんなに人々を引きつけるのかといえば、
それは、実写映画を超えていることだと思います。
CGアニメの技術は1990年代から飛躍的に進歩して、
このまま行けば、「実写に限りなく近づくだろう。」と誰しも思いましたが、
ピクサーの出してきた回答は、「実写に近づく」ことではなくて、
「実写を超える」ことだったんですね。
実写に近づくだけなら、そもそも最初から実写があるんですから、
なにもCGアニメでそれをやる必要はありません。
本当にやるべきことは、実写では描けない世界を描くことでしょう。
多くの実写映画でCGを活用しているのも、
実写では描けない難しいものが、CGなら可能だからということなんですが、
ピクサーでは、最初から実写以上を作ることを目指しています。
では、実写以上とは、何かといえば、それはまず、美しい映像です。
この作品でも、映画が始まると同時に、
きっとこれは高名なイラストレーターが精魂込めて描いたであろうと
思わせるような美しい絵が映し出されます。
ところが、その絵はスクリーンや絵本のような平面の絵ではなくて、
ちゃんと立体として存在しているものなのです。
カメラが角度を変えて近づけば、絵だと思ったその美しい世界は、
立体物として動き出すわけです。
私たち観客は、最初の十数秒で、もうすっかりその絵の世界に入り込んでしまいます。
絵の世界では、なにもかもが立体で、本当に存在しているんですね。
こうして引き込まれた美しい世界では、
すべてが命をもって輝いています。
また悩んだり、けんかをしたり、愛し合ったりしています。
人間ドラマのすべてがちゃんと展開して、
なおかつそれは、美しい絵の世界なのです。
従来の「アニメーション」というジャンルでは分類しきれない映画世界がそこにあります。
それは他でもない、ピクサー世界なのかもしれません。